2008年07月18日
EVAの内需が引き続き順調な伸び
今年に入っての全ての月が前年を上回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 EVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)の国内向け出荷量が引き続き順調な伸びを遂げている。6月の出荷量は14,732トントンで、前年同月の実績を12.6%上回った。今年に入ってからの6ヶ月全てが前年同月超えとなっている。
 一方の輸出量は6,278トンで、前年同月比は0.1%増にとどまった。3ヵ月振りの前年同月超えである。これに伴い6月の総出量は21,010トンとなった。前年同月を8.6%上回っている。
 汎用樹脂の中では異例とも言える高い伸び率であり、この結果今年上期(1〜6月)の総出荷量は、国内向け76,798トン、輸出40,599トンの合計117,397トンとなった。前年同期の実績に対比すると、国内向けは7.2%増、輸出は5.6%減、出荷合計は2.4%増となる。
 国内向けが長期にわたって伸びているのは、太陽電池パネルの封止シート用の需要が活発なため。一方の輸出がマイナス成長になっているのは、EVA業界全体の供給余力が不足してきているためと見られる。