2008年07月18日
三菱化学、ポリカーボネート新設備の稼働延期
年産6万トン設備、市況低迷で採算見通し立たず
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学
黒崎事業所のPC新設備

 三菱化学は18日、黒崎事業所(福岡県北九州市)に完成したポリカーボネート樹脂年産6万トン設備の稼動入りを当分延期すると発表した。
 
 原油高騰を背景に原燃料費の上昇が続き、同樹脂の市況も低迷して、事業の採算性が悪化しているのが理由。
 
 今のところ稼動開始時期の見通しは立っておらず、同社では「今後は原料価格や需給・市況動向を四半期ごとにチェックしていくことにしています。従って10月までは稼動入りはありません。その先も不透明です」と言っている。

 同設備はすでに今年3月に完成し、これまで試運転を行なってきた。7月から本格スタートする予定で、準備も終えていたという。黒崎事業所には、年産2万トンの既存プラントがあるが、これは現在フル操業中である。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1216362773.pdf