2008年07月22日
プライムポリマー、追加値上げを表明
8月21日出荷分からさらに20円以上引き上げ
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:プライムポリマー

 プライムポリマーは22日、ポリオレフィン全品種の国内販売価格を8月21日出荷分から1キログラム当たり20円以上引き上げると発表した。7月に続いての今年度2度目の値上げとなる。対象となるのは、〓ナフサスライド制〓の採用で合意している需要家を除く樹脂加工企業で、全出荷量に占める構成比は20%弱となる見込み。

 同社が今回再値上げに踏み切ることにしたのは、国産ナフサの8月と9月の価格が当初に予想していた1キログラム当たり83,000円を大きく上回って93,000円に跳ね上がるのが必至となってきたため。ナフサ価格が同10,000円上がるとその分だけでポリオレフィンの全ての品種のコストが同20円引き上げられることになるので、採算を維持していくにはその分の樹脂価格への転嫁を需要家各社に認めてもらうほかないと説明している。

 同社は6月10日に、原燃料価格の高騰に対処してポリオレフィン各種の価格を同37円以上引き上げると発表、22日までに全ての需要家からほぼ〓満額回答〓を得ている。この中では、〓ナフサ価格スライド制〓を採用しているユーザーの多くからも用役費の上昇分(同7円)の転嫁について同意を得るのに成功している点が注目される。

 今回の追加値上げによって、ナフサスライド制を採用していない需要家に対する販売価格は2ヵ月トータルで合計で同57円以上引き上げられることになる。8月から9月の用役費の上昇分は同社が負担していくことになる。