第2プラント起工で張り切る首脳陣

　三井化学は23日、連結子会社の三井エラストマーズシンガポール社(MELS)が同日、「タフマー」(αオレフィン共重合体)の増設プラントを起工したと発表した。
　
　総投資額約190億円をかけて年産能力10万トン設備を建設するもので、完成は2009年12月、営業運転入りは2010年3月の予定。同社の「タフマー」生産能力は、既存の年産10万トン設備と合わせて同20万トンとなる。
　
　起工式には、シンガポール経済開発庁エネルギー、化学、エンジニアリングサービス部門のジュリアン・ホー局長ら政府、業界関係者多数が出席して行なわれた。
　
＜増設プラントの概要＞
（1）製品　 αオレフィン共重合体(ポリオレフィンエラストマー)
（2）商標　 「タフマー（R）」
（3）立地　 シンガポール ジュロン島 メルバウ地区
（4）生産能力　 10万トン/年 (完成後は、既存の10万トンと合わせて20万トン/年)
（5）スケジュール　 完工：2009年12月、営業運転開始：2010年3月
（6）総投資額　 約190億円

　「タフマー」は、三井化学が独自の技術で開発した柔軟・軽量な樹脂で、ポリエチレンやポリプロピレンなどの汎用樹脂にブレンドすることで、耐衝撃性や強度などの物性を向上させる機能を持っている。自動車、産業材、包装材、日用品など幅広い分野で使用され需要も順調に伸びている。
　
　「タフマー」は、三井化学も市原工場に年産5万トン設備を持っており、グループ合わせた生産能力は年産25万トンとなる。

【三井エラストマーズシンガポール社（MELS）の概要】
（1）社 名　 MITSUI ELASTOMERS SINGAPORE PTE. LTD.
（2）設 立　 2001年2月7日
（3）資本金　 96百万USドル(三井化学100%出資)
（4）社 長　 中嶋 靖
（5）事業内容　 「タフマー」を中心としたエラストマー製品の製造・販売

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1216781983.pdf

（英文）
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1216781983.pdf

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