2008年07月24日
エフピコも製品値上げを表明
8月21日から品種別に10%〜15%引き上げ
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:エフピコ

 プラスチック製食品容器のトップメーカーであるエフピコは、PSP(発泡スチレンシート)製のトレーをはじめとした全製品の販売価格を8月21日出荷分から改訂することにしてこのほど量販店など需要家各社に対する説明と説得を開始した。
 
 上げ幅は品種によって異なり、小幅の場合で10%以上、大きい品種で15%以上となる。PS、PET、PP等の原料樹脂とPSP、OPS(PSニ軸延伸シート)等の各種原反の価格が原油・ナフサの高騰によって大幅に値上がりしてきたため製品価格への転嫁を図ることにしたもの。
 同社の製品値上げはおよそ9ヵ月振り。素材の薄肉化と製品の軽量化による生産コストの削減や、生産拠点の最適化等による物流コストの合理化等にこれまで以上に努力して一定の成果を上げつつあるが、原料樹脂や原反素材の価格の上昇幅が余りに大きいので再度、製品値上げに踏み切らざるを得なくなったと同社では説明している。プラスチック製食品容器については、中央化学やリスパック等が同社に先立って同様の内容の値上げを表明している。
 
 今回エフピコが価格改定することにした主な品目と値上げ幅は以下の通り。
 《上げ幅10%以上の品目》▽PSPトレー▽高透明性PETトレー▽PSP製木目折箱本体。
 《上げ幅15%以上の品目》▽OPS製品▽フィラー入りPP製品▽ハイインパクトPS製品▽PP製品▽高透明PS製品▽高強度・高耐熱のPP発泡製品▽PSとPPの複合耐熱製品。