2008年07月24日 | |
出光興産、SPS樹脂「ザレック」装置40%能力増強 | |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:出光興産 |
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出光興産は24日、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)樹脂「ザレック」の需要が自動車分野を中心に好調なため、千葉工場の製造プラントを増設すると発表した。09年6月の定修時に現有年産5000トン設備を7000トンに増強する。投資額は約10億円。 同社はSPS樹脂のコンパウンド生産拠点を日本、アジア、北米、欧州にもち、世界4極体制で事業展開中だが今回の増強で安定供給体制を確立する。 SPS樹脂は、同社がメタロセン触媒技術を応用して世界ではじめて開発した結晶性エンジニアリングプラスチックで、耐熱性(融点約270℃)や低比重、耐薬品性、電気特性などに優れている。 このため自動車用電装部品向けのほか、鉛フリーはんだ対応のコネクタやハイブリッドカーの高電圧部品分野に需要が伸びている。また、光学用高機能フィルムとしても伸びが期待されている。 【能力増強の概要】 ・対象商品 :シンジオタクチックポリスチレン樹脂(ザレック) ・所在地 :千葉県市原市姉崎海岸1-1 出光興産〓千葉工場内 ・能力増強 :2,000トン/年 ・増強後能力 :7,000トン/年 ・完工時期 :2009年6月末 ・投資額 :約10億円 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1216883110.doc |