2008年07月25日
公取委、高発泡ポリ・シートで4社立入り検査
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:公正取引委員会

 公正取引委員会は24日、エアコンなどの断熱材に使う架橋高発泡ポリエチレンシートの販売でカルテルを結んでいた疑いがあるとして、積水化学工業(大阪市北区)、日立化成工業(東京都新宿区)、古河電気工業(東京都千代田区)、東レ(東京都中央区)4社の本社、支店など15カ所を独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で立入り検査した。

 公取委によると、4社は高発泡ポリエチレン工業会(現在は解散)を中心に2004年から07年3月ごろまでの間、値上げの時期や内容について話し合っていたという。

 4社のうち、東レは「突然なことで驚いている。検査には真摯に協力する」、また古河電気工業は「検査を受けた事実を厳粛に受け止め、検査には全面的に協力する」とするコメントを同日夕刻それぞれホームページ上で以下の通り発表した。

 【東レ】 「公正取引委員会による東レグループ各社への立ち入り検査について」
 本日午前、東レ(株)(本社:東京都中央区、代表取締役社長:榊原 定征、以下「東レ」)の東京本社および大阪本社並びに名古屋支店などと共に、関係会社の東レペフ加工品(株)(本社:滋賀県湖南市、社長:佐藤 明人)の本社および東京支店などで、公正取引委員会の立ち入り検査を受けました。
 突然のことで驚いておりますが、「架橋高発泡ポリエチレンシートの製造販売業者ら及びこれらの団体に対する件」として、検査への協力依頼が告知されたことにつき、各社毎にヒアリングに対して真摯に協力しているところであり、今後の対応などにつきましては、進展があり次第、お知らせする予定です。

 【古河電気工業】 「公正取引委員会による立ち入り検査について」
 本日午前、当社の本社、関西支社および中部支社などに「他の製造販売業者と共同して、架橋高発泡ポリエチンレンシートの販売価格引上げを行っている疑いがある」とのことで公正取引委員会の立ち入り検査を受けました。当社としましては、立ち入り検査を受けるという事実を厳粛に受け止め、検査には全面的に協力してまいります。