2008年07月28日 |
三井・デュポンポリも8月25日から再改訂 |
国産品を20円、輸入品を32円引き上げへ |
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:三井・デュポン・ポリケミカル |
三井・デュポンポリケミカルは28日、同社が企業化しているEVA樹脂やアイオノマー樹脂など全てのポリマーの国内販売価格を8月25日出荷分から再改定することにして需要家各社に対する説明と説得を開始した。 今回の上げ幅は、国内生産している合計8品種のうち7品種が1キログラム当たり20円以上。一方、米・デュポンから輸入している5品目に国産化している8品目のうちの熱可塑性エラストマーを加えた計6品目が同32円以上となる。 今回の再改定は、原料ナフサ価格がこれまで予想していた1キロリットル当たり83,000円をさらに大きく上回って同93,000に跳ね上がるのが確実の見通しとなってきたことによるもの。前回(6月21日)打ち出した同37円(5月発表の同25円に同12円を追加した額)を合わせた上げ幅は同57円ということになる。アップ率は、樹脂によってかなり違いがあるが、敢えて平均を取ると20%前後となるとのこと。 前回に表明した同37円のうち同32円はナフサ価格の急上昇騰による原料の高騰分を、そして残り5円は副原料費や用役費等の諸経費の上昇分をそれぞれ樹脂価格に転嫁するためのものであった。うちナフサの高騰にいる原料価格の上昇分についてはすでに全ての需要家から同意を得ているという。一方の諸経費の膨脹分に関してはまだ同意しないユーザーも残っているが、同社では今月中にこれらの需要家からも全て了承を取り付けたいとしている。 今回同社が再改定することにした製品は以下の通り。 =▽EVA樹脂(商品名;エバフレックス)▽EEA樹脂(同;エバフレックス-EEA)▽アイオノマー樹脂(同;ハイミラン)▽酸コポリマー樹脂(同;ニュクレル)▽高性能樹脂改質材(同;エンティラ)▽多目的シール樹脂(同;CMPS)▽高機能接着性樹脂(同;HPR)。 =▽熱可塑性エラストマー(同;アルクリン)▽アイオノマー樹脂のうちのデュポンからの輸入品(同;サーリン)▽エチレン系特殊共重合樹脂(同;エルバロイ)▽エチレン・アクリレート樹脂(同;エルバロイAC)▽アモルファスナイロン樹脂(同;シーラーPA)▽特殊ポリエステル樹脂(同;シーラーPT)。 |