2008年07月30日 |
4〜6月期の国産ナフサ価格、70,900円にアップ |
6月の輸入価格の急騰で四半期単位の最高値に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況) 【関連企業・団体】:なし |
今年4〜6月期の国産ナフサの基準価格が1キロリットル当たり70,900円となることがほぼ確定した。 これは、財務省が30日に集計した速報で6月のナフサの総輸入通関数量が170万6,965キロリットル、総輸入金額が1,278億1,177万4,00円となり、その結果、4〜6月期トータルの総輸入数量が525万9,748キロリットル、総輸入金額が3,622億7,491万7,00円、平均単価が68,877円となるのがほぼ確実となったことによるもの。 6月の平均輸入単価は同74,877円で前月より6,671円(9.8%)高くなり、月単位の史上最高値となった。4月から5月にかけての国際スポット価格の急騰が影響したもので、2ヵ月連続の値上がりとなった。 この結果4〜6月期の平均輸入価格は68,877円となり、1〜3月期の64,653円を一気に抜いて四半期単位でも史上最高値となった。 それに伴い国産ナフサの基準価格はついに70,000円の大台を超えて70,900円に跳ね上がるのが確定的となったわけで、前期の価格を4,200円(6.3%)上回ることになる。前年同期に対比すると13,100円(22.7%)もの値上がりとなる。これで国産ナフサ価格は06年第4・四半期の48,100円をボトムに6・四半期連続の上昇となるのが確実となった。 石油化学企業の多くは7〜9月期はさらに大きく跳ね上がり90,000円の大台にのるのが避けられないと判断している。 |