2008年08月01日
昭和電工グループ、中国現地拠点設立から10周年
「2代表処・12現地法人」広範囲に事業展開
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:昭和電工
記念式典で挨拶する昭電・高橋社長

 昭和電工は1日、中国・上海に現地拠点となる昭和電工上海代表処を開設して10周年を迎え、現地に来賓を招いて記念式典を開催したと発表した。

 同代表処は1998年8月、有機化学製品の中国市場開発を主目的として設立したが、その後、中国経済の急速な発展とともに、現地活動も活発化し、2代表処と12現地法人を持つまでに成長した。

 事業展開は幅広く、エレクトロニクス分野では、ハードディスクドライブやハイブリッド自動車のモーター等に使用されるネオジム系磁石用合金の生産(江西省)、半導体製造工程で使用される特殊ガスの販売(上海市)、使用後の特殊ガス(温室効果ガス)を吸着・分解する処理装置の製造販売を行っている。
 
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 アルミニウム加工品では、カーエアコン用熱交換器(大連市)やレーザービームプリンター用感光ドラム(同)の生産を行い現地日系メーカー等へ供給。石油化学では、不飽和ポリエステル成形材料・ビニルエステル樹脂の製造販売や、有機化学製品の中国への輸入などの事業を広範囲に展開中だ。これらを合わせて昭電グループの対中国取引は現在、年間約600億円に達している。