2008年08月01日
PPとL-Lの輸入が引き続き活発
PP-Cは上期だけでで昨年1年分を超える
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 PP(ポリプロピレン)コポリマーとL-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の輸入が引き続き活発だ。
 
 6月の輸入通関数量は、PPコポリマーが14,921トンで前年同月の2.99倍、L-LDPEが18,893トンで同34.6%増となっている。この結果1〜6月の累計は、PPコポリマーが85,089トンで前年同期の2.51倍、L-LDPEが140,389トンで前年同期を62.3%上回る規模となった。
 いずれも、石油化学製品の中では異例と言える高い伸び率である。うちPP-Cの場合は今年上期分が早くも昨年1年分を上回っており、このペースでいくと2000年に記録した年間160,877トンの史上最大規模を8年振りに上回ることになる。
 またL-LDPEも、史上最高となっている05年の184,662トンを更新するのは確実の見通しにある。

 これら2品種の輸入が今年に入って急拡大してきた背景については、三菱化学のエチレンプラントが昨年末から今年春にかけて停止したことで日本ポリプロと日本ポリエチレンの供給量が縮小した点と、この春以降の国産樹脂の値上がりに対処して海外品の手当てに乗り出す需要家が増えてきた点が大きいと分析する関係者が多い。