2008年08月05日
プラ製容器包装の協会引き取りは6月も順調
反面、リサイクル量は3ヵ月振りに前年を下回る
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装包装リサイクル協会が全国の市町村から6月中に引き取ったプラスチック製容器包装(ただし、白色の発泡スチロール製食品トレーを除く)の総数量は48,969トンで、前年同月の実績を2.8%上回った。これで15ヵ月連続の前年同月超えとなった。4〜6月期トータルの数量は152,817トンで、前年同期を5.5%上回っている。同容器包装の市町村からの回収は、PETボトルと異なり引き続き順調に推移していると言える。
 
 しかし、同協会が専門企業に委託して実施しているリサイクル(再商品化)の6月の総数量は29,449トンで、前年同月の実績を1.3%下回った。5月は同6.8%増、4月は9.2%増と活発であったが、6月は一転して3ヵ月振りの前年同月割れとなった。4〜6月期の合計は83,653トンで、前年同期を3.8%上回っている。
 
 6月が前年割れに転じたのは、これまで高成長を続けてきた合成ガス化が17.8%減となったため。高炉還元剤利用は53.6%減と引き続き縮小している。反面、プラスチック製品化(マテリアルリサイクル)は5.9%増と好調を維持、またコークス炉化学原料化も同7.9%増と高水準をキープしている。
 
 手法別の6月のリサイクル実績と4〜6月計(右)は以下の通り。かっこ内は前年比。
 ▽プラスチック製品化 =13,918トン(105.9%)  37,878トン(110.9%)
 ▽熱分解油      =  217トン(54.1%)  665トン(62.3%)
 ▽高炉還元剤利用   =1,158トン(46.4%)  3,782トン(52.3%)
 ▽コークス炉化学原料化=11,819トン(107.9%)  33,014トン(102.8%)
 ▽合成ガス化     =2,336トン(82.2%))  8,313トン(136.9%)