2008年08月08日 | |
環境省の「樹脂サッシ・二重窓」が冷房に“威力” | |
「省エネ効果高い」「騒音入らない」と好評 | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:環境省 |
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猛暑続きの毎日だが、東京・霞が関の官庁街では、樹脂サッシを使った、環境省の「二重窓」が、高い冷房効果を発揮し話題を呼んでいる。 同省は今年3月、入居している霞が関合同庁舎5号館(23〜26階)の4フロアの事務室の窓をすべて二重化した。大臣、次官室から各局の大部屋、小部屋、いくつかの会議室まで4フロア合わせて部屋数は75あり、広さは延べ6,985平方メートル。働らく職員は890人。 窓の大きさは、高さが1,860ミリ、幅は7,300ミリから1,350ミリまで8種類あって、平均5,400ミリというから、窓というよりは壁に近い大きさ。 同省ではこれらの窓の内側に、樹脂サッシと複層ガラスを組み合わせた断熱・省エネ窓を2年がかりで設置した。工事費は約6,000万円。06年度予算で1,260万円、07年度予算で4,800万円を確保した。 大臣官房会計課では「省エネ効果は確かに高いと思います。それと外から騒音が入らず、部屋が静かになった。体験としてはこれも大きい」といっている。 二重窓によって“冬暖かく、夏涼しい”オフィス環境が実現すれば、わが国の地球温暖化対策・低炭素社会づくり計画は、一歩前進することになる。 環境省が施設前に行なった計算では、二重窓によって年間2.8トンのCO2削減が期待できるそうだ。細かいデータは現在集計中だが「これからは地方公共団体や公共・公益施設、一般家庭などにも省エネを呼びかけていきたい」と同省ではいっている。 |