2008年08月18日 |
EPSの7月の出荷、12ヶ月振りの前年超え |
前倒し需要の発生か、家電用以外が大幅増 |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会 |
発泡スチレンビーズ(EPS)の7月の総出荷数量は、前年同月の実績を7.7%上回って16,626トンとなった。12ヵ月振りの前年同月超えである。前月の実績に対しても14.5%多い。 突然の大幅な前年同月超えだが、これには、EPS各社の値上げ表明を受けて前倒し発注に踏み切る需要家が相次いだことが大きく作用していると見られる。 需要分野別実績の中では、最大消費分野である水産用が11.4%もの増加を遂げている点が特に注目される。同分野用は15ヵ月振りの前年同月超えとなった。また、他成型用も10ヵ月振りに前年同月を上回ることとなった。主要需要分野のなかで前年同月を下回ったのは家電用だけ。家電用は前年同月割れが12ヶ月連続となった。 これに伴う今年1月から7月までの総出荷量は96,284トンとなった。前年同期を0.8%下回ったとはいえ10万トンの大台に乗った昨年1〜7月期に比べると、5.6%少ない。よほど大幅な需要の回復がないと今年も総出荷荷量が前年を割り込むことになる。 EPSの7月の出荷実績と1月からの累計は別表の通り。 【関連ファイル】 EPSの08年7月の出荷実績と累計 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1219017446.xls |