2008年08月18日

三井化学、メタンからベンゼン・水素製造技術を共同開発

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：三井化学

三井化学は18日、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)と共同で、メタンからベンゼンおよび水素を製造するゼオライト系触媒を開発したと発表した。今後は触媒の性能をさらに高め、早期実用化を図る。 　 　メタンは天然ガスの主成分で、バイオマスからも製造できる。また開発した触媒は、理論に近い転化率で90%以上の高い選択率を示し、高性能な特徴を長時間維持できる特徴を持つ。 　ベンゼンは、同社にとってコア事業であるフェノールやビスフェノールAなど重要な基礎化学品の主原料だが、現在、ほぼ100%が石油系原料から製造されている。一方の水素は、燃料電池自動車など地球環境問題を解決するクリーン・エネルギーとして注目されている。 　 　今回の成果は、A*STARの化学工学研究所(ICES)と、三井化学アジアパシフィック技術センターとの共同研究によって得られた。今後はICESの世界的な触媒解析・調製技術と三井化学のゼオライト触媒技術・プロセス技術の一層の融合により、触媒の性能をさらに高め、触媒再生法や製造プロセスの確立など、同技術の早期実用化を目指す。 　 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1219038031.pdf （英文） http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1219038670.pdf