2008年08月21日
PSの出荷は2ヵ月連続の前年超え
生産は引き続き縮小、在庫も減少
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 日本スチレン工業会が21日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の7月の総出荷量は79,851トンで前年同月の実績を7%上回った。2ヵ月連続の前年同月超えである。
 
 国内向けも輸出も前年を上回った。うち国内向けは75,576トンで同6%増となっている。電機・工業用は3%、FS用は0.3%それぞれ前年を下回ったが、最大消費分野である包装用がHIシートの需要の伸びに支えられて8%増となったのに加え、雑貨・産業用が28%もの増加を遂げたことからトータルでは2ヵ月連続の前年同月超えとなった。
 
 輸出は4,275トンで37%増となった。絶対量はまだ小さいものの、19ヶ月連続の前年同月超えとなった。
 
 一方の生産量は、同11%減の70,229トンとなり、4ヵ月連続の前年同月割れとなった。総出荷量を大きく下回ったわけで、この結果月末在庫は前月よりさらに11%縮小して同23%減の75,838トンとなった。在庫率は0.9ヶ月である。在庫率が1.0ヶ月を割り込んだのは04年11月いらいのこと。