2008年08月22日
揮発油の輸入価格、7月は82,200円
6月を7,300円上回って史上最高値に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:財務省

 財務省が21日に集計した7月の輸出入速報によると、揮発油の7月の総輸入通関数量は223万2,000キロリットル、総輸入金額は1,834億700万円となった。1キロリットル当たりの加重平均価格は82,172円となる。揮発油の月単位の輸入価格の過去最高値は6月の74,877円で、7月はそれをさらに7,295円上回った。

 揮発油のほとんどはナフサで占められていると見られる。したがって、7月の輸入ナフサ価格もおおむね82,200円となり、これを基準とした国産ナフサ価格は84,200円前後になるというのがエチレンセンター筋に共通した見方だ。当初の予想を1,200円前後上回る。

 ポリオレフィンメーカーなど主要誘導メーカーは、7月の販売価格をナフサ1キロリットリ当たり83,000円のレベルに引き上げているが、同月の輸入価格が同省の速報値通りに確定するとわずかながら製品価格への転嫁は未達ということになる。