2001年05月18日
フラットヤーンの輸入比率が急拡大
日本フラットヤーン工業組合が集計
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 日本フラットヤーン工業組合は、15日に開催された第25回定時総会で、フラットヤーン製品の過去数年における輸入動向を報告した。
 それによると、輸入品のうち金具や皮製品を除外した本体が内需全体に占める比率は、集計を開始した平成6年の38%からはじまって年々拡大の一途をたどり、昨年は55%に達した。昨年の総輸入数量は6万9,355トンで、前年を7.9%上回っている。一昨年の総重量は前年比13.5%増の6万4,266トンであった。この間の各年の輸入比率は、平成7年が43%、8年が47%、9年が49%、10年が50%、11年が54%--と推移している。
 プラスチック加工製品の中でも最も輸入比率が高いのがフラットヤーン製品と言える。これは、加工コストが著しく安い中国品が集中豪雨的に流入するようになってきていることによる。今後も国産メーカーは一段と厳しい局面に立たされることになりそう。