2008年08月25日 |
三井化学、CO2からメタノール合成 実証パイロット着工 |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学は、CO2からメタノールを合成する技術の開発にめどを得たため、大阪工場内に年産100トン(メタノール換算)の実証パイロット設備を建設すると発表した。08年10月着工し、09年2月完成の予定。投資額は約15億円。 同社はこれまで「GHG(温室効果ガス)の大幅削減につながる革新的プロセス」として、工場から排出されるCO2や水素からメタノールを合成し、石化製品の原料に利用する「CO2化学的固定化技術」の開発に取り組んできた。 その第一歩として、CO2分離・濃縮及びメタノール合成工程を実用化技術として確立するため、今回の実証パイロット建設となった。 三井化学は1990〜1999年に財団法人地球環境産業技術研究機構の「化学的CO2固定化プロジェクト(NEDO委託事業)」に参画して、すでにメタノール合成の高活性触媒を開発済みで、現在、この高活性触媒の改良を進めている最中である。 CO2の排出削減は、地球環境保護の上からも急務となっているが、同社の「CO2化学的固定化技術」は、CO2そのものを原料として消費する、“究極の環境対応型技術”となる。 同社では2010年3月をめどに実用化技術の確立を目指すが、工業化が実現すれば大幅なCO2削減が可能になると同社ではいっている。 【実証パイロット設備の概要】 ・ 設置場所 : 三井化学大阪工場 ・ 設備能力 : 約100トン/年(メタノール換算) ・ 投資額 : 約15億円 ・ 建設スケジュール 着工:2008年10月、完工:2009年2月 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1219631630.pdf (CO2固定化概念図) http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1219650422.pdf (英文) http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1219631630.pdf (Appendix) http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file4_1219650422.pdf |