2008年08月26日 |
島津製作所 液体中のナノ粒子測定装置発売へ |
医薬品、半導体、金属、セラミクスなどへ応用 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:島津製作所 |
島津製作所は液体中の10ナノメートル(1ナノは10億分の1)以下の微粒子(シングルナノ粒子)の粒子径とその分布を再現性よく測定できる技術「IG法」を開発した。この技術を採用したシングルナノ粒子径測定装置「IG-1000」を27日から発売する。 液体中に分散している粒子を電極間の電気力線で移動させるというIG法は、その形が崩壊する際に、大きい粒子はゆっくり、小さい粒子はすばやく拡散するため、拡散スピードの違いから粒子の大きさを計測する仕組み。従来法では困難だった直径0.5—200ナノメートルの粒子を計測できるという。 医薬品・化粧品、半導体、電気電子、金属、セラミクスなどのほか環境分野にも応用できる。また、赤色のIED、ナノガラスなどへの応用も期待できるとしている。クリーンルームなどの特別の設備は不要で、通常の環境下でも測定できる。 価格は本体とパソコン、ソフトウエアなど一式で1,500万円(税別)。年50万台程度の販売を予定している。 |