2008年08月26日 |
昭和電工、医療機関向け麻酔ガス処理技術をスウェーデン企業に供与 |
【カテゴリー】:経営(環境/安全) 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は26日、医療機関向けに開発した麻酔ガス処理システム「アネスクリーン SW」の利用技術を、スウェーデンの医療設備設計施工会社である Qmt tech ab社に供与したと発表した。 麻酔ガスの一種である笑気ガス(一酸化二窒素、N2O)は、国際的にも地球温暖化の原因となる温室効果ガス(GHG)と定められ、排出削減の対象となっている。今回、同技術を環境先進国であるスウェーデンの企業に供与することで、北欧諸国のGHG排出量削減に貢献できると同社では言っている。 今回供与するのは、排出される余剰麻酔ガス中の笑気ガスを窒素 (N2)と酸素 (O2) に分解する同社独自の技術。また処理システムは設計がコンパクトなため、医療機関への設置が容易などの特徴がある。 同社はQmt社に対しスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランド各国での同技術の販売権を供与した。 昭電は2004年12月、「アネスクリーン SW」の1号機をスウェーデンの王立カロリンスカ大学附属病院に納入しており、その性能に対する評価を得ていた。 同システムの導入により、同大学附属病院において、CO2換算で約1500トン/年のGHG削減効果が出ている。また、日本国内では3つの大学病院に納入し、CO2換算で約1300トン/年のGHG排出削減に貢献している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1219718401.doc |