2008年08月28日 |
ナフサの7月の輸入価格、81,933円にアップ |
前月比9.4%高、前年同月比は36.1%高 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
財務省が28日に集計した7月の輸入通関速報によると、石油化学用ナフサの7月の総輸入数量は206万3,835キロリットル、総輸入金額は1,690億9,614万7,000円となった。1キロリットル当たりの加重平均価格は81,933円となる。 平均単価は3ヵ月連続の上昇で、月単位の史上最高値となった。前月の輸入価格(確定値)に対比すると同7,055円(9.4%)高い。5月初旬から同月末にかけての国際市場における契約価格が原油のスポット相場に連動して急上昇したことによる。前年同月の輸入価格に比べると同21,727円(36.1%)もの上昇となる。今年第2・四半期の平均輸入価格に対しては同13,056円(19.0%)高ということになる。 これに伴う国産ナフサの基準価格は同83,900円となる。多くの石化企業の予想価格を900円上回る。ポリオレフィンなど主要誘導品の7月の国内販売価格はおおむね83,000円見合いのところにある。したがって、若干の逆ザヤとなる企業が多い。 7月の速報ベースの輸入実績のうち上位5カ国の通関数量は以下の通り。 ▽クウェート=430,037キロリットル▽UAE=3000,867キロリットル▽カタール=297,284キロリットル▽韓国=230,459キロリットル▽サウジアラビア=210,632キロリットル。 |