2008年08月28日 |
経産省、09年度概算要求 1.6兆円「資源高時代に対応」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省は27日、09年度予算の概算要求をまとめた。総額は今年度比10.3%増の1兆6,348億円で、内訳は一般会計が同11.5%増の4,753億円、エネルギー対策特別会計同14.3%増の8,248億円、特許特別会計は今年度と変わらず1,228億円などとなっている。 同省では予算の効率化を徹底しつつ、資源高時代に対応した経済構造を実現するための最重要として、(1)低炭素社会を実現する「エネルギー需給構造革新」、(2)新たな成長メカニズムの確立、(3)地域・中小企業の活性化、の3項目を柱に予算編成したとしている。 主な予算項目と内容は以下の通り。 【エネルギー需給構造の革新】 ・一般会計 427億円 ・特別会計 6,746億円 (1)新エネルギー導入を加速するための支援強化、コスト負担のあり方の検討 (2)安全で平和的な原子力利用の拡大 (3)2050年排出量半減のための革新的な技術開発の促進(太陽光発電、蓄電池、CCS等) (4)メタンハイドレート等の実用化に向けた技術開発の加速 (5)温室効果ガス排出抑制のインセンティブとしての税制の活用(税制のグリーン化) (6)資源国への増産の働きかけ 【新たな成長メカニズムの確立】 ・一般会計 891億円 ・特別会計 198億円 (1)低炭素社会の実現を通じた成長力の強化 (2)イノベーションによる新しい国富の創造 (3)企業や業種等の壁を越えた共同研究開発等の促進(オープン・イノベーション) (4)「アジア経済・環境共同体」構想の実現(ERIAの最大限の活用) 【地域・中小企業の活性化】 ・一般会計 1,195億円 ・特別会計 10億円 (1)原油・原材料高騰への対応に向けた金融支援 (2)中小企業の省エネを促進するESCO事業への支援 (3)中小企業の事業再編、海外市場開拓のための金融支援、経営相談の促進 (4)農商工連携のさらなる展開 |