2001年05月18日
メラミン価格、内外とも若干の改善
2Qの輸出価格は1,250~1,300ドル
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:日産化学、三井化学、三菱化学

 日産化学、三井化学、三菱化学の各社によるメラミンの価格修正が内外の需要家各社にに容認され、新価格への切り替えが始まった。
 輸出価格は、東南アジア諸国向けの4~6月期分がトン当たりCIF100ドル前後底上げされた。インドネシア、マレーシア、豪州、ニュージーランドなどの合板メーカー向けの輸出価格は同1,250~1,350ドルとなっている。毎四半期値上げされてきており、1年前に比べると同400~450ドル高い。
 一方、国内の需要家向けはメーカーによって上げ幅と実施時期がことなるが、4月出荷分からキログラム当たりおおむね10円の引き上げが実現できている。メラミンメーカーの当初の目標は同16円から20円となっていたが、需要家各社の抵抗が強く、5割から6割強の達成率にとどまった。国内の価格修正はちょうど4年ぶりとなる。なお、今回の値上げは輸出も国内向けもともに原料価格のアップ分の転嫁を目的としたものであった。