2008年08月29日
PP-CとL-Lの輸入が引き続き活発
7月もPP-Cは前年の2倍、L-Lも26%増
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 ポリプロピレンコポリマー(PP-C)と直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)の輸入が引き続き活発だ。7月の輸入通関数量はPP-Cが前年同月比2.03倍の14,178トン、L-LDPEが同26.3%増の21,319トンとなった。

 この結果、1〜7月の累計はPP-Cが前年同期比2.43倍の99,467トン、L-LDPEが同56.4%増の161,708トンとなった。ともにこの数年見られなかった大幅な伸びである。

 PP-Cの大幅増は、日本ポリプロや大手商社が三菱化学・鹿島事業所のエチレンプラントの事故に伴う供給不足を解消するため手当てした海外玉が引き続き入港しているのに加え、日用雑貨の成形企業の中で安価な海外品の手当てに踏み切るところが出始めたことによるもの。
 一方のL-LDPEの増加は、日本ポリエチレンや商社等が同じく鹿島の事故に対処して海外品で手当てした製品が入津し続けているため。

 PP-Cの場合は米国、韓国、シンガポールの3カ国からの輸入が全体の90%ていどを、またL-LDPEでは米国、サウジ、韓国、シンガポールの4ヶ国からの輸入が全体の約84%をそれぞれ占めている。