2008年09月01日 |
ベンゼン9月ACPは100ドル安、USCPは小幅続伸 |
アジア・米国間にトン150ドルの格差 |
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:新日本石油 |
ベンゼン(BZ)の9月のコントラクト価格が日本と米国で相次いで決まった。新日本石油が日本や台湾などアジア地域のスチレンモノマー(SM)メーカーやフェノール(PH)メーカーなど大手需要家との交渉の結果決着した価格(ACP)はトン当たり1,185ドルで、8月に比べて100ドル安となった。2カ月連続の値下げとなる。 しかし米国の大手リファイナリーが同国の需要家各社との間で決着した価格はガロン当たり446セントで、8月より1セント高となっている。トン当たりに換算すると1,335ドルとなる。ACPに比べると150ドル高い。USCPは3カ月連続の値上がりとなる。 ACPの9月分の交渉が100ドル安で決着したのは、原油のスポット価格の下降とSMやPHのアジア価格の軟化を理由に需要家各社が大幅値下げを強く求めたため。当初、新日本石油など石油精製側は同1,200ドルまでの引き下げにとどめたい意向だった。 それに対して需要家側は1,150ドルへの値下げを求めた。このため最終的には双方が歩み寄り100ドル安での決着となった。 一方のUSCPの高どまりは、大型ハリケーンの襲来が迫り、市場に先行き供給不安感が広まったためと見られる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1220251371.pdf |