2008年09月02日 |
POフィルムの出荷不振が続く |
7月も総出荷量が前年を5.2%下回る |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合 |
日本ポリオレフィンフィルム工業組合によると、同組合加盟のポリオレフィンフィルムメーカーによるポリオレフィン・インフレーションフィルムの7月の総出荷数量は57,032トンとなった。前年同月の実績を5.2%下回っている。 これで同フィルムの月間総出荷数量は、06年10月以降22カ月連続の前年同月割れとなった。IPP(PPインフレーションフィルム)は1,471トンで前年同月の1.3%減にとどまっているが、HDPE(高密度ポリエチレン)フィルムは20,263トンで3.7%減、LDPE(低密度ポリエチレン)フィルムは35,298トンで6.2%減といずれも縮小幅が大きい。 うちLDPEフィルムは06年10月以降22カ月連続の、またHDPEフィルムは06年9月以降23カ月連続の前年同月割れとなった。IPPの前年同月割れは5カ月連続となっている。LDPEフィルムとHDPEフィルムの不振の長期化が特に目立つが、これには中国をはじめとしたアジア諸国から安価な製品が長期にわたって流入し続けていることと製品の薄肉化の進展、さらには大手量販店におけるレジ袋の使用自粛の広がり等が大きく影響していると見られる。 今年1月から7月までの総出荷量は384,725トンで、前年同期を6.4%下回っている。内訳は、LDPEフィルムが244,864トンで同6.9%減、HDPEフィルムが130,051トンで同5.8%減、IPPが9,811トンで同0.02%減となっている。 |