2008年09月03日 | |
昭和電工、中国に分析機器販売会社 営業力強化へ | |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:昭和電工 |
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昭和電工は3日、食品・医農薬などの分析機器(高速液体クロマトグラフ)用カラム(商標:Shodex)の中国市場向け販売力を強化するため、今年12月、上海に昭光通商と合弁で新会社を設立し、営業体制を移行すると発表した。主に技術面のサポート体制充実を図る。 カラムは、球状の粒子をステンレス製や樹脂製の管に充填したもので、分析対象である試料(液体)をカラムの一方から注入すると、カラム内の粒子により試料が成分ごとに分離され、各成分が順番に出てくる。 カラムには、充填する粒子により、ポリマー系とシリカ系の2種類があるが、昭和電工は化学合成技術の強みを生かしてポリマー系カラムに特化してきた。 ポリマー系はシリカ系に比べ、分析ニーズに応じて粒子表面を変化させることが容易で、顧客の要望に応じで各種カラムを用意することができる。昭電は川崎工場でカラムを製造し販売してきたが、すでに800種類以上のポリマー系カラムをラインアップしている。 昭和電工は、これまで海外販売を米国、欧州を中心に展開してきたが、最近中国で食品中の残留農薬測定などに需要が伸長していることから、新会社を設立し販売体制を強化していくことにした。 昭和電工グループでは、Shodex事業をライフサイエンス分野の注力事業と位置付けており、2015年には売上を現在の4倍の60億円に引き上げる計画である。 【新会社の概要】 (1)会社名 :未定 (2)設 立 :2008年12月予定 (3)所在地 :上海市 (4)資本金 :500千米ドル (5)資本構成 :昭和電工51%、昭光通商49% (6)事業内容 :高速液体クロマトグラフ用カラムの販売 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1220406304.doc |