2008年09月03日
信越化学、福島県西白河に新工業用地44万m2取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:信越化学工業

 信越化学工業は3日、福島県西白河郡西郷村に新たに43万7,000平方メートルの工場用地を取得したと発表した。同用地は同社の100%子会社である信越半導体・白河工場の近くに位置しており、3日、信越グループを代表して信越半導体と福島県及び西郷村との間で、工場立地に関する基本協定書に調印を行なった。用地取得代金などは非公開。
 
 信越半導体・白河工場は1984年に操業を開始。主に半導体シリコンウエハーの生産工場で、2001年には世界のトップを切って300ミリウエハーの量産をスタートさせた。その後も順次生産能力を増強してきたが、シリコンウエハーは今後も需要の拡大が見込まれている。
 
 白河工場は広さが47万2,000平方メートル。今回取得した用地と合わせると約91万平方メートルとなる。
 
 新取得用地は白河工場とは6キロの距離で、西郷村長久保工業団地の一角を占めている。豊富で清冽な工業用水などユーテリテイに恵まれている。首都圏へのアクセスにも優れている。
 
 同社では新用地の活用について、「シリコンウエハーに限らず、これから詰めていく段階です。化学品、電子材料、精密材料など幅広い事業を展開しているので、グループとしての将来展望を視野に入れながら検討していくことになると思います」と言っている。