2008年09月03日
タカラバイオ、ヤムイモの一種が運動機能を高めることを証明
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:タカラバイオ

 タカラバイオは3日、沖縄の契約農園で栽培されているヤムイモの一種であるトゲドコロ(Dioscorea esculenta)の研究によって、このヤムイモに脂肪の代謝を活性化し運動機能を高める作用があることをマウスを用いた運動モデルで遺伝子的に証明したと発表した。この成果を今月7日、京都市で開催される第55回日本食品科学工学会に発表する。
 
 ヤムイモは、世界の温帯から熱帯にかけての広い地域で常食されている。先の北京オリンピックでは陸上3冠のジャマイカ・ボルト選手が、ヤムイモを常食していたというので大きな話題になった。
 
 日本でも古くからナガイモ、ジネンジョ、ダイジョ、トゲドコロ等さまざまなヤムイモが栽培されている。ヤムイモには古くから滋養強壮作用があると伝承されてきた。
 
 タカラバイオは、沖縄産のトゲドコロには、ジオスゲニンという化合物の含有量が他のヤムイモと比較して非常に高いことを明らかにし、前回(2007年、第61回日本栄養・食糧学会大会)マウスを用いた水泳運動モデルでマウスの水泳時間が延長されることを報告した。
 
 今回は、マウスを用いた水泳運動モデルで、トゲドコロの摂取によって脂肪の代謝が活性化され、運動機能の上昇に繋がっていることを遺伝子的につかんだ。
 
(注)実験内容の詳細はニュースリリースにあります。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1220426019.pdf