2008年09月04日
酢ビのアジア相場が回復、PVA需要拡大で需給均衡
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:昭和電工


 昭和電工など酢酸ビニル大手によると、アジア地域における酢ビの市況がここにききて回復してきた。直近のCFR価格は超大口でトン当たり1,350ドル、中口需要家向け同1,400ドルとなっている。

 セラニーズが7月、中国に年産30万トンプラントを立ち上げる1〜2カ月前までは、同社のプレセールスによってアジア地域全域で価格が急落していた。しかし、実際にセラニーズが本格操業に入ってからは逆に市況が上向き、元のレベルより20〜60ドル高くなっている。

 これは、ポバール、EVAの需要が中国市場を中心にアジア全体で一段と活発になってきたため。現在需給は再びウエルバランスとなっており、このため商社筋では今後もアジア地域の市況は強含みで推移すると判断している。