2008年09月24日
SPDCがPEのアジア向け価格を再値下げへ
10月分をトン1,530〜1,540ドルでオファー
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:サウディ石油化学

 サウディ石油化学(SPDC)は24日、中国をはじめとしたアジア諸国のポリエチレンフィルム企業と大手トレーダに対して日・サ合弁企業・シャルクのL-LDPE(商品名;QAMAR)のアジア諸国向け10月分の輸出価格をCFRトン当たり1,530ドル〜1,540ドルにしたい旨を表明した。
 ナチュラル品種の価格を1,530ドル、高透明品種を1,540ドルとする考え。中国向けも東南アジア諸国向けも同じ価格とする。
 
 9月分の契約価格は1,730〜1,740ドルであった。最近の最高値の7〜8月分の価格に比べて100ドルの値下げとなったわけだが、10月分はそれをさらに200ドル下回ることになる。これまでにない大幅な値下げで、今年のボトムである1月の1,510〜1,520ドルに次ぐ低水準となる。

 SPDCがこのように2ヵ月連続して値下げに踏み切ったのは、アジア地域の同樹脂企業の中にナフサ価格の急落を背景に過剰在庫処理のため輸出価格の大幅な引き下げを実施するところが相次いできたためという。
 現在も1,400ドル台を提示するところがあり、このため今回のSPDCのオファーがそのままユーザー各社に受け入れられる確率は極めて低いと見られる。