2008年09月24日
アジアのエチレン価格がさらに下降
市場に根強い原油とナフサの先安観測
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 アジア地域におけるエチレンのスポット価格が引き続き下降線をたどっている。
 大手商社によると、週明けの極東地域の平均価格はトン当たり1,150ドルで1週間前の平均を20〜30ドル下回っている。東南アジア地域の平均は1,130ドルで40ドル安となっている。

 アジア諸国の石油化学製品の市場には、原油とナフサのスポット価格が引き続き下降線をたどると見る向きが依然として多数を占めており、このためポリオレフィンや主要化成品メーカーは極力原料オレフィンの購入を先送りするようにしている。
 あとは、在庫がどこまで持つかがポイントとなる。中国の場合は、10月7日の国慶節明けに石油化学誘導品企業がどういった行動を起こすかが注目される。