2008年09月25日
出光興産 PRTR化学物質の排出量 70%以上の削減達成
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は25日、製油所・工場の2007年度のPRTR制度対象化学物質の大気排出量を、2001年度比で70%以上削減したと発表した。

 PRTR制度とは、1999年に制定された「化学物質排出把握管理促進法」の柱のひとつで、人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質について、事業所からの環境(大気、水系、土壌)への排出量および移動量を、事業所が自ら把握し、国に届け出る制度。
 
 同社は、2008年度までに2001年度比70%の削減を自主目標にかかげ、製油所や工場で取り扱う物質の大気・水系への排出量の削減に努めてきた。その結果、PRTR制度対象物質の排出量が2007年度実績で、2001年度対比72%削減することができ、目標を1年前倒しで達成した。
 
  製油所や工場から排出されるPRTR制度対象物質の主なものは、ジクロロメタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの揮発性の高い物質で、製品の製造段階、貯蔵タンクへの受け入れ時、ローリー・船舶への出荷時に大気中に排出される。
 
 このため、運転設備の改善やタンクの構造変更(インナーフロート設備)、VOC(揮発性有機化合物)回収装置を新設した。また1976年からVOC回収装置の設置してきたが、これにより千葉工場および全製油所のローリー出荷設備への設置完了により、排出量を大幅に削減することができた。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1222325652.pdf