2008年09月26日
三菱ガス化学と鹿島、「土壌浄化新技術」を共同開発
【カテゴリー】:新製品/新技術(環境/安全)
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ガス化学と鹿島の両社は26日、揮発性有機化合物(VOC)で汚染された土壌・地下水汚染浄化に有効な独自の原位置浄化手法を共同で開発したと発表した。
 
 この手法にはフェントン法と呼ばれる過酸化水素による酸化分解法を利用した。三菱ガス化学の新しい生分解性触媒により、強力な酸化分解力を保持しながら広い土壌PH域でのVOC分解浄化を可能とする新しい酸化分解法「マイルドフェントン法」を土壌汚染浄化に適用した。
 
 今回はこの生分解性触媒を、鹿島の土壌・地下水汚染浄化に関する設計技術、施工技術(ジェットブレンド工法)と組み合わせて、新しい原位置浄化技術「マイルドフェントン法−ジェットブレンド工法」として確立した。

 同工法は、実際の汚染浄化に適用され、高い浄化効果を実証することに成功した。ジェットブレンド工法は浄化剤を地盤内の特定深度に噴射攪拌することにより、効率のよい汚染浄化が可能となることを特徴としており、今回、この新しい生分解性触媒の適用を前提に同工法を改良し現場適用を実現した。
 
 今後はこの「マイルドフェントン法−ジェットブレンド工法」の営業展開を図るとともに、さらに各種汚染物質への適用性を検証していくことにしている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1222397409.pdf