2008年09月29日
昭和電工、ガラス基板用研磨材「ショウロックス」値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は29日、液晶テレビやハードディスク用ガラス基板の表面研磨に使用される酸化セリウム系研磨材「ショウロックス(R)」の価格改定を決め、需要家との交渉を開始したと発表した。

 同製品は、中国産希土を主要原料としているが、中国政府の輸出削減の影響もあって価格が高騰している。このため今年5月に続き再度価格改定を実施することにした。
 
 改定幅はショウロックスの「乾粉タイプ」が1キログラム当たり180円、「スラリータイプ」同60円で、11月納入分から実施する。
 
 酸化セリウム系研磨材は、近年、大型液晶テレビやガラス製ハードディスクの増産により需要が大きく伸びている。一方、希土原料の産出国である中国は、環境問題等による工場の操業停止、経済発展にともなう国内需要の増加、政府による輸出抑制策の強化などから、希土原料の輸出を毎年減少させている。このため、日本における希土原料の需給は、今後さらにひっ迫する懸念があるという。
 
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1222654728.doc