2008年09月30日
PP-CとL-Lの輸入が引き続き活発
1〜8月の累計はPP-Cが前年の2.3倍に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 ポリプロピレンコポリマー(PP-C)と直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)の輸入が引き続き活発だ。8月の輸入通関数量は、PP-Cが8,842トンで前年同月の32.6%増、L-LDPEが15,350トンで同8.0%増となった。今年1月から8月までの累計は、PP-Cが108,109トンで前年同期の2.3倍に達しており、またL-LDPEは177,058トンで同50.6%増となっている。

 汎用樹脂の中では、これら両樹脂の輸入が高い伸びを続けている。春すぎまでは、三菱化学の事故によるポリオレフィン設備の運休に対処して緊急に手当てした海外玉が主流を占めていたと見られる。しかし最近は、国内の大手需要家による調達玉が占める比率が高くなっていると想定する関係者が多い。国内の樹脂メーカーの相次ぐ値上げ表明に対処して安価な海外製品を持ち込む加工メーカーが増えてきたとの分析である。日用雑貨用や汎用フィルム用の品種の国内需要の縮小傾向が特に顕著な点から判断してのもので、今後もなお輸入の拡大には簡単に歯止めがかからないとの見方が大勢を占めている。