2008年10月03日
バイエル薬品、多発性硬化症治療薬「ベタフェロン」の有効性確認
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:バイエル

 バイエル薬品は3日、多発性硬化症(MS)治療薬「ベタフェロン」について、最初の兆候が見られた時点で、同剤にMSへの進行を遅らせる効果があることが、5年間のBENEFIT試験で確認されたと発表した。
 
 多発性硬化症(MS)が疑われる最初の症状がみられた患者に、早期に「ベタフェロン」(インターフェロンベータ1-b)による治療を行なうと、遅れて治療を開始した場合に比べて5年間でCDMS(臨床的に診断確実なMS)への進行を37%、マクドナルドの診断基準によるMSへの進行を45%有意に遅らせ得ることが確認された。
 
 この結果は、最初の発作後すみやかに「ベタフェロン」による治療を開始することのメリットを示していると同社ではいっている。