2008年10月06日
盛況だった石化協の保安推進会議
190人が参加、発表と講演を熱心に聴講
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 石油化学工業協会が都内で3日開催した「第26回保安推進会議」には、187人が参加、5人のテーマ発表者の現状報告と特別講師の講演に終日熱心に耳を傾けるなど、保安問題に対する業界の意識の高さを示した。

 今回の会議では、午前10時から昼食をはさんで午後3時15分まで、化学企業5社の製造現場保安部門のリーダー5人が保安活動状況を報告。次いで、3時30分から4時50分まで、千葉科学大学大学院危機管理学研究科の長谷川和俊教授が「化学プロセス産業、まだまだできるリスクの大幅削減」をテーマに特別講演した。
 
 長谷川教授は、最近起きたコンビナート事故を例に「製造現場におけるリスクの低減には、過去の事故原因を技術面のみならず人や組織の管理面からも徹底的に解析しておくことが極めて重要」と指摘、そして「先ずはそうした点を明らかにしたうえで的確な対策を立てるようにしてほしい」と訴えた。

 化学企業5社の発表者と発表テーマは以下の通り。
▽「画像解析技術の保全への応用と今後の展開」 
 住友化学千葉工場工務部設備チーム主任技師 戸田勝彦氏。
▽「RCMの考え方による老朽化設備の信頼性維持」
 宇部興産千葉石油化学工場設備管理グループリーダー 松平茂樹氏。
▽「配管の外部腐蝕点検(検査)について」
 新日鐵化学大分製造所設備グループ 安東聡一郎氏。
▽「保安管理システムの運用と“見える化”への取組み」
 電気化学工業千葉工場環境保安・技術部長 和田福明氏。
▽「信頼性向上への取組み」
 新日本石油精製川崎製造所設備検査グループマネージャー 渡辺聖加氏。