2008年10月08日
アジア地域のスポットエチレン相場が続落
極東のCFR価格は1,000ドル割れ寸前
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、アジア地域におけるエチレンのスポット相場が一段と下げ足を早めてきた。極東の取り引きの中にはCFR価格がトン1,000ドルの大台割れ寸前のところまで下がっているものも見られるという。
 
 直近のトン当たりのCFR価格は東南アジア市場で1.040〜1,050ドル、極東で1,000〜1,050ドルとなっている。1間前に比べると東南アジア地域では下値が10ドル、上値が40ドル下がっている。極東では下値が50ドル、上値が20ドル下降している。東南アジアでは6週連続の、極東では12週連続の値下がりとなっている。最近のピークの7月第2週に比べると、東南アジアでは平均630ドル、極東では670ドル下がったことになる。
 
 中国をはじめアジア全域で石油化学誘導品の需要が停滞してきたことと、原油ならびにナフサの国際相場の急落に伴って市場全体に買い控えの機運が一段と広がってきたことが大きな要因と見られる。