2008年10月10日
チッソ、下村氏の「オワンクラゲ」産業利用で講演会
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:チッソ
カルシウムイオンと反応して発光したイクオリン

 チッソは、下村脩氏(ボストン大名誉教授)のノーベル化学賞受賞を祝い、10月16日午前11時と午後2時の2回、「Bio Japan 2008」開催中のパシフィコ横浜で、同氏が発見した「発光タンパク質と産業利用」について緊急講演会を開催することになった。
 
 同社は、下村氏が発見した発光タンパク質を応用して検査・診断薬「イクオリン」を商品化している。
 
 そこで「Bio Japan 2008」の同社ブース(C・362)に「イクリオン」に関する展示を行なうほか、同会場内の会議室で、受賞対象となった「GFP」を含めた生物発光に関する講演を企画した。
 
 講演者は長年、下村氏と共同研究を行なってきた、チッソ次席研究員の井上敏氏で、GFP、イクリオン研究の歴史や発光タンパク質応用技術、今後の用途展開などについてわかりやすく説明する。
  
 またブースでは、検査・診断薬を高感度化するナノ磁性微粒子の「サーママックス」や完全化学合成で動物由来病原性物質の混入がない「合成コラーゲン」などを展示する。