2008年10月14日 |
三菱化学、水島のエチレンプラント一時停止、配管交換へ |
【カテゴリー】:経営(環境/安全) 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は14日、水島事業所(岡山県倉敷市、石川甚秀所長)のエチレンプラント(年産能力45万トン)を補修工事のため一時停止すると発表した。 工場内をパトロール中の作業員が今月8日、エチレンプラント付近で異常な“におい”に気づいた。直ちに停止して臨時点検したところ、冷凍機の配管溶接部分にひび割れが見つかった。 このため配管の交換工事を行なうことを決めた。工事期間は約1週間で、今月23日ごろには再稼動の予定。この間のエチレン減産量は、推定約23,000トン。 プラント停止中は、隣接の山陽石油化学(旭化成)からオレフィン等の融通を受けるが、需要鈍化中の塩ビ樹脂の原料モノマー(VCM)やポリエチレン、ポリプロピレンなどは同時に運転を休止する。その他の石油化学製品への影響も軽微とみられる。 なお、同社のエチレン生産能力は、水島の年産45万トンのほか、鹿島事業所に37万5,000トン(第1プラント)、45万3,000トン(第2プラント)の2基があり、合わせて127万8,000トン(定修実施年)となっている。 ■注:鹿島の第2エチレンプラントは、全8炉のうち稼働中の7炉の合計能力。8炉まで含めた能力は476,000トン(合計能力130万1,000トン)となる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1223961915.pdf |