ジャン・マリー・レーン教授

　三井化学は15日、仏・ルイパスツール大学のジャン・マリー・レーン教授を招き、千葉県袖ケ浦市の同社袖ケ浦センターでシンポジウム「The Professor Jean-Marie Lehn Symposium on Advanced Materials at Mitsui Chemicals」を開催した。

　レーン教授は、1987年のノーベル化学賞受賞者で分子化学分野の権威。セミナーは同教授の基調講演のあと、先端材料分野の研究に携わる東大・加藤隆史教授ら内外第一線の研究者5氏が招待講演を行なった。
　　
　会場には企業や大学、研究機関などから約200人の研究者らが参加し「次世代を担う機能性材料創出の現状と将来への期待」をテーマに、活発な討論を行なった。

　三井化学は社会貢献の一貫として、2003年から世界の研究者とのグローバルサイエンス・ネットワークを構築し、国内外で国際シンポジウムを開催してきた。来年は3月11ー12日、「人類の発展に貢献する触媒科学」をテーマに「 第4回触媒科学国際シンポジウム」を開催する予定である。

【レーン教授先端材料シンポジウムの講師と講演テーマ】

＜基調講演＞
◇Jean-Marie Lehn 教授 (フランス、ルイ・パスツール大学 / コレージュ・ド・フランス) 「ダイナミック・マテリアル : 動的特性を活用した超分子材料」

＜招待講演＞
◇加藤隆史教授(東京大学)
「機能発現のための分子集合体デザイン」
◇Bert Meijer 教授 (オランダ、アイントホーフェン工科大学)
「超分子ポリマー : 交換可能な構成モノマーを活用した先端材料へのアプローチ」
◇八島 栄次 教授 (名古屋大学)
「一重および二重らせん高分子を用いた先端キラル材料」
◇Jean M. J. Frechet 教授 (アメリカ、カリフォルニア大学バークレー校 / ローレンス・バークレー国立研究所)
「触媒作用を有するナノ反応場、エネルギー材料や治療薬輸送体への 機能性ポリマーの展開」
◇槙尾晴之博士(三井化学 触媒科学研究所)
「新規触媒を用いた新しいオレフィン系材料の創出」


ニュースリリース参照
○「レーン教授先端材料シンポジウム」開催について
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1224132168.pdf

○Mitsui Chemicals Hosted the “Professor Jean-Marie Lehn Symposium on Advanced Materials・・・
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1224132168.pdf

---