2008年10月16日 |
大洋塩ビ、10月の対中輸出価格を900ドルで契約 |
ナフサ価格の急落で譲歩 |
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:大洋塩ビ |
塩ビポリマー(PVC)最大手の大洋塩ビはかねてから中国の大手樹脂加工企業との間で10月の輸出価格の交渉を進めていたが、トン当たりのCFR価格を900ドルとすることでこのほど合意した。 9月の価格は同1,170ドルだったので10月分は同270ドルの値下げとなる。同社では同1,000ドルを提示してきたが、ナフサの国際スポット相場の大幅な下降を理由に需要家各社がさらなる引き下げを強く求めてきたため譲歩した。 契約数量は中国国内の需要家の強い希望もあってこれまでの月間平均とほとんど同じ規模を維持することになるという。わが国からのPVCの月間輸出数量は、このところ大幅に前年を下回る状態が続いている。しかしこれは、同樹脂企業の中でコスト競争力の低下によって輸出を極端に絞るところが出てきたことによるものと見られている。 |