2008年10月22日
アジアのエチレン相場、ついに700ドル割れ
一気に05年春のレベルまで戻る
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社各社によると、アジア地域におけるエチレンのスポットもののCFR価格がついにトン700ドルを割り込んだ。

 直近の価格は、極東でも東南アジア諸国でも同680ドル前後となっている。10月第2週の平均に比べて130ドル前年下がったことになる。最近の最高値の昨年11月に比べると1,000ドル安となる。同700ドル割れは、05年6月の平均の670ドルいらいとなる。原油とナフサのスポット相場の続落を睨んでの誘導品各社と地域トレーダの買い控えによるもの。実際の取り引き数量は縮小の一途をたどっている模様。シンガポールを除くアジア各地でエチレンと誘導品の減産が一段と進んでいる。