2008年10月23日
9月の石化製品生産大幅マイナス、各社減産に“拍車”
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 石化協が23日発表した9月の主要製品生産実績によると、エチレン生産量は前年同月比14.0%減と大幅マイナスの52万8,400トンとなり、昨年11月以来の前年割れ連続記録を更新した。エチレン生産量が52万トン台となったのは、1998年4月の52万9,900トン以来10年半ぶりとなる。センター各社とも減産に拍車がかかった形だ。
 
 誘導品は、17品目中13品目が前年比マイナスとなり、増加したのはLD、PP、MMAモノマー、合成ゴムBRの4品目だけだった。
 
 前年割れ13品目のうち、2けた台のマイナスは、アセトアルデヒドの▲33%をはじめ、SM▲29%、EG ▲25%、VCM▲23%など12品目に及んだ。
 
 定修プラントは新日本石油精製・浮島と出光興産・徳山の2プラント。稼動プラントの稼働率試算は93.3%(前年同月97.0%)だった。
 
 1ー9月のエチレン累計生産量は530万3,600トン(前年同期比7.9%減)となった。誘導品需要に回復の見込みが立たず、センター各社の減産幅はさらに拡大する傾向にある。
 
 ニュースリリース参照
 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1224738045.pdf