2008年10月24日
横浜ゴム、中国・蘇州にラジアルタイヤ工場竣工
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:横浜ゴム

 横浜ゴムは24日、中国蘇州市に建設を進めていた蘇州横浜輪胎有限公司のトラック・バス(TB)用スチールラジアルタイヤ工場が竣工し、同日現地で開所式を行ったと発表した。
 
 新工場は年産能力が34万本、2009年5月にはフル操業の予定。所要資金95億円で完成した。従業員数は400人。生産するTB用タイヤはすべて中国国内補修市場で販売する。これにより同社は、日本、米国、タイ、中国の4カ国でTB用タイヤを生産することになった。

 開所式には、中国各省のタイヤ販売会社、蘇州市行政担当者らおよそ280名が参加、横浜ゴムからは南雲忠信社長、高井星児常務らが出席した。
 
 南雲社長は挨拶の中で「新工場は、小規模一貫生産システムのコンセプトのもとに最新の技術と設備を投入して完成した。環境保護にも十分に配慮した。TB用タイヤは従来日本からの輸入に依存していたが、新工場の稼動により中国国内への供給能力は飛躍的に拡大する」と述べた。

 横浜ゴムはこれまで中国には乗用車用タイヤ、コンベヤベルト、接着剤、ホースと金具組み立てなどの生産販売会社4社、タイヤ販売会社1社、これら事業の統括会社1社を通じて生産・販売活動を行ってきたが、新たに蘇州横浜輪胎が操業を開始したことで事業会社は計7社となった。