2008年10月28日
三井化学、エネルギー事業強化へ「ソーラー&セル部材開発室」新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は28日、太陽電池、燃料電池、2次電池関連部材の総合的な事業戦略の早期構築と新製品開発の加速を目指して、機能材料事業本部内にソーラー&セル部材開発室を設置したと発表した。

 同社は、08年度スタートした新中期経営計画(08中計)でも、高成長分野である自動車、IT、エネルギー3市場での事業拡大を戦略の柱にかかげている。
 
 とくに太陽電池はクリーンエネルギーとして世界的に注目され、需要も急激に伸長している。この太陽電池市場には、100%子会社である三井化学ファブロが積極的に拡大に取組み、今回、封止シート(ソーラーエバ)の生産能力増強を決めた。

 また、薄膜系太陽電池など電子デバイス製造プロセスでは、シリコン膜形成用に用いられる特殊ガスであるモノシランガスの新規製造プロセスを、トクヤマと共同開発することを決めている。
 
 さらに、三井化学グループでは、バックシート用接着剤として用いられているタケラック.、タケネート.やガスケット用材料として用いられるエチレンプロピレンターポリマー(三井EPT)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(ミラストマー)など、太陽電池に用いられる部材事業を幅広く展開している。
 
 新設のソーラー&セル部材開発室は、これら既存事業の拡大と新製品開発に取り組むことで、重点分野であるエネルギー市場分野での一層の成長を図る。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1225160448.pdf