2008年10月29日
三菱樹脂、米ノースアメリカングリーン社の「しがら柵」輸入販売開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱樹脂
天然繊維製しがら柵「SST-50」

三菱樹脂は29日、米国の建設資材メーカー、ノースアメリカングリーン社(インディアナ州)の輸入総代理店として、来月1日から同社が製造する天然繊維製しがら柵「SST-50」の輸入販売を開始すると発表した。

 山間部では、しばしば斜面の土が風雨や開発によって侵食し、流出した土砂が下部の水路、林道、池等に流れ込み堆積しやすい。この堆積を抑えるため、これまでは間伐材、小枝や竹などを束ねて「しがら柵」を設置する工法が行とられてきた。
 
 しかし材料の確保や施工が難しく、最近では化学繊維などに代用されてきている。今回発売する「SST-50」は、天然素材のワラとココナッツ繊維を7:3の比率でジュート麻のネットで包み込んだマット製品。これを設置することで上部に土砂、枯葉などが堆積し「ミニ堤防」を形成する。また、天然素材がフィルターの役目を果たし水質改善の効果もある。

 同社では、今後、環境保全や局地的な豪雨による土砂崩れ対策などへの有力な手段として、この「SST-50」の拡販に取り組み、1年後には売上高1億円を目指す。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1225247294.pdf