2008年11月04日
東セロ、無延伸フィルム設備を相次ぎ新設
計39億円を投資、機能性フィルム事業を拡充へ
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東セロ

 東セロは今年末から来年5月にかけてオレフィン系無延伸フィルムの設備を相次いで新設する。
 一つは、メディカル・電子情報材料分野向けの高クリーン度品種やイージーオープン品種など高機能型の無延伸PPフィルムを高効率で生産していくための設備。年間生産能力は10,800トン。現在、茨城県の同社古河工場内で新設備を建設中で、今年12月に完工し稼動に入る予定。投資額は約19億円となる見込み。

 もう一つは、液晶TVの主要部材など電子部材の保護を目的とするオレフィン系特殊ポリマー製プロテクトフィルム(保護フィルム)を製造するための装置。同社は独自の技術で同フィルムを開発し、商品名「ピュアテクト」で市場開拓を進めてきたが、市場の評価が高く安定した需要を確保していける見通しを得たため専用設備を同じく古河工場内に新設することにした。設備能力は年産6,300トン。完工時期は平成21年5月の予定。投資額は焼く20億円。
 同社では、これら高機能フィルムの生産体制の拡充によってこれからの成長が期待される電子情報とメディカル・ヘルスケア分野に強力な橋頭堡を構築していく。